不要不急の文楽鑑賞
楽しかった。うれしかった。昨日は17人の民放クラブの皆さんにお会いできました。やっぱり仲間はいい。
「落語(上方芸能)を楽しむ会」では、2021年1月20日(水)、新年恒例の新春文楽公演に行ってまいりました。皆様へは昨年12月にお声がけをし、1月8日締め切りでした。ところがこの間にコロナ状況は一筋の光も見えず、緊急事態宣言まで発出されて悪化の一方、この会の実施には相当頭を悩ませました。文楽座に問い合わせると、観客を50%に絞り、開催しますとのこと。我々担当者間で相談の結果、文楽座が開いているのにこちらがお断わりするのも???と、実施に踏み切りました。会員からは2名の方が事前にキャンセルを申し出られ、残る17人の方は当日全員お元気で顔を見せてくださいました。ドタキャンもあり得るかと覚悟をしていましたが・・・ヨカッタ!
劇場側も検温、手の消毒、席の間隔など万全の備え。公演も3部制に分け、我々が観る第1部は11時から13時半までに短縮され、演目は「菅原伝授手習鑑」。演者は観客席がバラバラ(40%くらい)だけど、素晴らしい熱演で感動の舞台を見せていただきました。やはり上方の伝統の文楽は素晴らしい。日本語の美しさ表現の奥深さを改めて受け止めました。私も1年にこの会1回しか観ないのですが、回を重ねるにつけ、理解が深まってきて楽しめるようになりました。
毎日毎日コロナの暗いニュースで凝り固まり、鬱陶しい毎日を送っていた私は、スーと霧が晴れたような軽い明るい気分になり、皆さんのお顔をにも接し、久しぶりに肩の凝りまで取れました。やはり芸能、美術は我々の生活に必須なのです。不要不急と言われても、生きている身にはこうした文化がなければ耐えられません。夜の部は私の大好きな「妹背山女婦庭訓」が、演じられますが、夜の外出までは控えます。
コロナの終息はまだまだですが、それまでめげずに家での生活を楽しみ、終わった暁にはこれまで以上に人生を楽しまなくては損!と、健康に気を付けながら日を送ります。
上村十三子(MBS)